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【最良の口腔ケア1】最近の歯ブラシや歯磨剤のコマーシャルの変化

[2022.07.10]

 10年前までさかのぼる事はないと思いますが、以前の歯ブラシや歯磨剤のコマーシャルには「歯周病の改善」とか「歯茎が腫れたら」という文言が溢れていました。現在はどうでしょう?

 時代は改善から予防に変化しています。それはつまり歯周病は歯ブラシや歯磨剤では治らないという事なのでしょうか?

 歯周病と判断するには、歯茎の腫れや疼痛と共に歯周ポケットの深さが重要です。2ミリまでが健康。3ミリは初期。3ミリ以上が治りにくい歯周病になります。

 一般に使われている歯ブラシは最強の電動歯ブラシを用いても歯周ポケットの深さ2ミリまでしか改善できません。当然に3ミリ以上の深さになっている歯周病には力を発揮できない、という現実があります。なので歯磨剤に色々な薬剤を入れたりして、メーカーは工夫を重ねています。

 しかし歯周ポケットの中にある歯周病菌の住処を覆うバイオフィルムは、簡単に薬剤が浸透できるようなものではありません。2,3本の歯ブラシの毛先で歯周ポケットから除去できるような簡単な代物でもありません。バイオフィルムを破壊できる何らかの圧力を用いないと、効力を発揮することができません。

 皆さんが使われている歯ブラシでは、一度発症した歯周病を治すことが出来ないのです。つまり、歯周病になっていない、もしくは手術等で歯周病を改善した歯肉の予防がコマーシャルに出てきているのです。

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